安井金比羅宮は、縁切りのご利益で知られる京都のパワースポットです。
その効果は絶大だと評判。
ネットでは様々な体験談も語られています。
古くから伝わる伝説により、「怖いところ」「行ってはいけない場所」と思われている人のいるようですが、決してそんなことはなく、良縁結びのご利益もあるところです。
願い事の書き方、体験談、人気の縁みくじなどについてまとめました。
縁切り・縁結びのパワースポット安井金比羅宮とは

安井金比羅宮のご祭神

大物主神(おおものぬしのかみ)
国造りをされ、縁結びの神様としても有名な「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の和魂(にぎみたま)にあたられる神様です。
和魂とは、神や人が持つ、側面のひとつ。
和魂は、人と親しく交わる氣、平和、親しみ、思いやり、和やか、平穏などを表します。
大物主神を祀った神社で有名なのは、香川県の金毘羅宮。
安井金比羅宮も香川の金毘羅宮のご分霊です。
また交通安全、海上安全の神様としても知られています。
源頼政公(みなもとのよりまさこう)
平安時代、夜な夜な都に現れたという鵺(ぬえ)という妖怪を退治したことで、有名な人です。
崇徳天皇(すとくてんのう)
第75代天皇であり、保元の乱に敗れた後、香川県の讃岐に流された人です。
崇徳天皇と安井金比羅宮
崇徳天皇は、安井金比羅宮の境内にある藤の花をこよなく愛されたそうです。
上皇になられてからは、大変可愛がっておられた阿波内侍(あわのないし)という女性を安井金比羅宮に住まわされます。
崇徳天皇と悪縁切り
崇徳天皇は、流された先の讃岐では、全ての欲を絶って生活しておられました。
そのため、「禁忌」「悪癖との縁切り」のご利益もあると言われます。
また、島流しの結果、大切な阿波内侍と別れざるを得なくなり、大変に辛い想いをなさいました。
そのため、今でも人々の大切な縁を引き裂く悪いものを絶ってくださるそうです。
歴史と権力に翻弄され、悲しい人生を送った崇徳天皇は、崩御の後、怨霊となり京都の町に現れたと言います。
京都で災害や飢饉がおきると、人々は口々に崇徳天皇の霊だと噂しました。
安井金比羅宮は、その崇徳天皇の霊を鎮めるところでもあります。
崇徳天皇の霊にまつわる話は数多く残されており、とても有名です。
今は魂は鎮められ、皆の悪縁を切り、良縁を結び、平和を見守られるパワーの神様です。
安井金比羅宮は行ってはいけない怖い場所なの?

ネットの口コミなどで、

安井金比羅宮って怖いところなの?

行かない方がいいって本当?
という投稿を見たりします。
確かに、「悪縁を切る」「怨霊を鎮める」などとあれば、一瞬ドキッとします。
ただ、そんな怖いところではありません。

境内はとても明るく、たくさんの参拝者で賑わっています。

唯一、気をつけることがあるとすれば、他人の絵馬や願い札に書いてあることに、必要以上に興味を示さない事です。

他人の絵馬、すなわち「誰かが捨てたいと思っているもの」「切りたいと思っているもの」が書かれています。
腹の立つことや悲しい事を置いていくので、そんな人の念がこもっているという人もいるけれど、毎朝お清めをしてくださっているとのこと。
わざわざ自分から、他人の苦しみを興味本位に除くようなことはしなければ、とても爽やかな参拝が出来ます。
また、一緒に参拝すると縁が切れてしまうので、恋人とはいかない方がいいということもありません。
縁結び・縁切り石をくぐる

安井金比羅宮で一番有名なのは、この縁切り・縁結び碑です。

碑の真ん中にある小さな穴を潜り、碑の裏から表へと通り抜け縁を切る。
続いて裏から再び戻り、良縁を結ぶ。
最後に碑に神札を貼りつけて、願望成就を願うというものです。

参拝するには、まず、願い札に成就したい事を記入します。

形代と呼ばれるお札には、書き方に決まりはなく、お志で100円程度のお納めとあります。
ひとつの願い札に、いくつでも願いを書いて良いので、切りたい縁、結びたい縁、全てかいてしまいます。
ちなみにこの願いを書く場所も大変込んでいることがあり、たくさん書かれる人の後ろに並ぶと、なかなか書く順番がまわってこないこともあります。

碑をくぐるのも、時間帯や曜日によっては、大変な行列が出来ています。
注意事項としては、碑の穴は本当に小さいので、着物やミニスカートでくぐるのはNG。
また碑をくぐるときに膝をつくので、ひざの隠れる服を着ていると、痛くないですよ。
洋服や時間の都合で、どうしても碑を潜る事が出来ない人は、形代に願いを書いて、碑に貼るだけでも大丈夫だそうです。

まずは、この表と書かれたところから小さな穴をくぐります。

形代は持ったままくぐります。
完全に匍匐前進状態です。

裏から戻って、新たに良縁を結びます。

最後に形代を碑に貼り、御祈願を終えます。
当たると評判⁉縁みくじをひく

参拝を終えたら、縁みくじをひいてみます。

安井金比羅宮には「縁みくじ」と「おみくじ」と2つあります。
縁結びは茶色い筒を振り、出てきた番号を社務所に伝えると、おみくじがもらえます。

縁みくじには、ご祭神である崇徳天皇の歌が書かれています。
左下には自分の持つ「悪縁度」が書いてあり、悪縁度が低ければ、今ある良縁を結ぶ努力をし、悪縁度が高ければ、悪縁が結ばれぬようにする必要があります。
おみくじはしおりになっており、次にまたおみくじをひくまて大切に持ち歩きます。
縁切り・縁結びの願いは成就されたのか

私はもちろん、一緒に参拝した人は、安井金比羅宮に参拝して、縁切りと縁結びが叶っています。
- 初めて参拝し、なかなか退職出来なかった会社を退職出来た。
- 影で悪口を言われていた人との縁が、バッサリ斬れた。
- 長年苦しんでいた不倫から抜け出した。
- 腰痛が軽くなった。
などなど。
またネットでも常に「安井金比羅宮にいくと願いが叶った」という体験談を見ることが出来ます。

願いが叶った期間はそれぞれで、参拝してからスグに切れたものもあれば、しばらくしてから切れた悪縁もありました。
ただ願いが叶うためには、ただ参拝するだけではなく、願望が成就するように最大限努力することは条件だと感じます。
例えば、「借金と縁切りしたい」と願いながら、ギャンブルばかりやっていては願望は成就されない…ということですね。