横浜中華街にある悪縁切りのパワースポットとしても知られる関帝廟。
厄を落とし悪縁を切るというおみくじや金紙のお焚き上げも体験しました。
横浜・中華街の関帝廟へ

中華街にあるパワースポット関帝廟です。

門をくぐると、右手に受付があります。
本殿の中まで参拝するためには、ここでお線香を購入する必要があります。

私はさらに金紙というものを購入。

ものすごい枚数があり、分厚い束になっています。

お線香は全部で5本。
ご本殿前にある香炉にお供えするため、火をつけてもらいます。

火をつけてもらった後、ご本殿でのお祈りの仕方を丁寧にレクチャーしてもらいます。

お線香を持って階段を上り、ご本殿の前にやってきました。

香炉にお線香を立てていくのには、順番があります。
1番の香炉は、玉皇上帝(ぎょくこうたいてい)、ひとつだけ中央にあり、門の方を向いてお線香を備えます。
中国道教では、最高神とされる神様です。

2番めから5番目までの香炉は、本殿の方に向いて並んでいますが、参拝の順序とは違う並び方をしています。

2番目の香炉は、関帝廟の主神でもある関聖帝君(かんせいていくん)。
三国時代に実在した武将です。
商売繁盛、交通安全、試験合格などのご利益で知られています。

3番目は地母娘娘(じぼにゃんにゃん)。
除災、健康の神。

4番目は観音菩薩、日本でもおなじみですね。

5番目は福徳正神、金運の神です。
この順番でお供えをしたら、ご本殿の中に入ります。

お線香を購入したときに一緒にいただいたチケットを見せて、中にはいります。
神聖なるご本殿の中へ

ご本殿の中は、お線香をお供えして身を清めた人だけが入れる神聖な空間です。

素晴らしく美しい天井。
最高神、玉皇上帝(ぎょくこうたいてい)は、天を具現化したものとされます。
本殿に入って、一番最初にお参りするのも、この玉皇上帝。

続いて、主神である関聖帝君(かんせいていくん)の祭壇に、先ほど購入した金紙をお供えします。
それから関聖帝君にお参り。

続いて、地母娘娘にお参り。

そして観音菩薩様にお参り。

さらに福徳正神にお参り。
当たると評判のおみくじ

そして関帝廟に来たなら、やはりおみくじは引いておきたい。
当たると評判なのです。
神の前にある棒のようなもの、これが神筈(しんばえ)式と呼ばれる中国のおみくじです。

関帝廟でおみくじを引くには、スタッフに声をかけ、おみくじを引きたいと伝えます。
すると神筈(しんばえ)式のおみくじについて、説明してくれます。
- まずは名前・住所・生年月日・願い事を神様に告げる。
- 数の書いてある棒がたくさん入った筒を振る。
- 1本、数字の書いた棒が落ちるまで筒を振り続ける。
- 棒が落ちたら、続いて神筈(しんばえ)という一対の神具をサイコロのように振る。
- 神筈が「表・表」または「裏・裏」など同じ面が出れば、その棒の番号のおみくじはふさわしくないので、最初からやり直し。
- 神筈が「表・裏」と別の面が出れば、その番号をスタッフに告げ、おみくじをもらう。
- 3回続けて神筈で同じ面が出た場合、その当日におみくじは引けない。後日改めて挑戦。
というルールです。
わかりましたか?
中国のおみくじは、気軽に運勢を占う日本のおみくじとは違い、「真剣な相談・深い悩み」があるときにひくものだそうです。
そのため一説には、「悪い内容のおみくじが出ると約・悪運が出たことになる」とも言われ、これが関帝廟の悪縁切りのご利益につながっているともいわれます。

ちなみに私は神筈が3回とも同じ面が出てしまい、おみくじは引けませんでした。
夫は2回目で違う面が出たため、おみくじを引くことに成功。
200円を収めることでおみくじをもらえます。
またおみくじの内容が良かったとのことで、大切に持ち帰ることにしました。
炎の力・金紙のお焚き上げ

ご本殿を出るとき、お供えしていた金紙を受け取ります。

金紙は、金炉と呼ばれる金紙専門のお焚き上げの場所に持っていきます。

こんな感じで蓋が開けられ…。

スタッフの方が3枚程度取り分けてくれます。

まずはその3枚に火をつけて金炉の中に入れます。

続いて残りの金紙を全て、金炉の入り口に置きます。
すると…
あとからあとから金紙が炉に吸い込まれるように入っていきます。
温度差を利用して入っていくのだそうですが、「神様が紙を数えるように…」と教えてもらいました。
とても良いものを見ました。
一説にこの関帝廟の悪縁切りは、「炎の力で悪縁を焼き切るためのご利益」とも言われていますが、納得ですね。
横浜・中華街・関帝廟へのアクセス
神奈川県横浜市中区山下町140