日本橋、決して広くない敷地内に多くの人が参拝する小網神社。
そのご利益は強運、厄除け、金運でも知られ、著名人がパワースポットとして信仰することで、どんどん有名になりました。
小網神社のご利益の体験談を聞けば納得、はるか昔から現在に至るまで、たくさんの伝説が残されています。
その小網神社の参拝記です。
小網神社のご祭神
倉稲魂命（うがのみたまのかみ）
市杵島比賣神（いちきしまひめのかみ）
福禄寿様
小網神社伝説の始まり・疫病から住民を救った
小網神社の歴史は、約1000年も昔に遡ります。
天台宗の僧、恵心僧都（えしんそうず）が開いた萬福庵（まんぷくあん）という庵があり、そこで観世音と弁財天とを安置されていました。
それから時は経ち、1446年（文正元年）、庵の周辺では疫病が猛威を振るい、住民たちを苦しめていました。
不安な毎日を送っていたある日、網師の老人（翁）が、海で網にかかった稲穂を持って庵を訪れ、そのまま数日間、庵で過します。
ある夜、庵主の夢に恵心僧都が出てきます。
そして、「網師の翁を稲荷大神と崇めれば、村の悪疫は消滅する」と告げるのです。
朝、庵主が目覚めると、網師の翁の姿は庵にはありませんでした。
庵主は恵心僧都のお告げを住民たちに告げ、神社を創建して、翁を「網稲荷大明神」としてお祀りしました。
それから間もなく、周辺の疫病は収まったそうです。
当時のその地域の領主は、あの太田道灌、江戸の街づくりをした人です。
太田道灌は、この疫病沈下の話を聞きつけて網稲荷大明神を参拝します。
自ら土地を寄進し、「小網山稲荷院萬福寿寺」と名づけたそうです。
のちにこの地域の名前は小網町となり、氏神様として住民からも慕われることになります。
小網神社のご利益最強強運体験談
強運パワースポットとしての小網神社、ご利益にあやかったという体験談は、まだまだ残されています。
関東大震災で避難民を守ったご神体
多くの被害を出した関東大震災。
そのとき、この小網神社も旧社殿が倒壊してしまいます。
しかし宮司はご神体を抱え、隅田川にかかる新大橋のたもとに避難します。
そこには同じく被害を逃れてきた多くの避難民も逃れてきていました。
火災が起き、各地で橋が次々の焼け落ちる中、避難民はご神体に祈り続けたといいます。
そしてついに橋は火災を免れ、人々は助かった喜びを分かち合ったといいます。
その後、新大橋は「人助け橋」と呼ばれ、人々の命を守った橋として長く親しまれます。
第二次世界大戦で氏子を守る
第二次世界大戦中、戦いが激しさを増していく中、小網神社の氏子たちにも出征のときが訪れます。
出征報告にきた氏子たちのために出征奉告祭を行い、お守りを授けた小網神社。
なんと、その氏子たちは全員無事で生還します。
戦火を免れた小網神社の社殿
さらに社殿、日本橋地区に残る唯一の戦前の木造神社建築です。
東京大空襲を受け、東京の街が火の海となる中、この小網神社の社殿は、焼け落ちることがありませんでした。
小網神社の弁財天様
小網神社の敷地には、天高くそびえる弁財天の幟旗。
金運アップのパワースポットとして、多くの人に慕われています。
宝くじのシーズンともなると、弁天様の前に行列が出来たりします。
1万円、洗ってみました。
弁財天様にちなんだお守りは、高い確率で売り切れています。
小網神社の福禄寿様
ものすごい笑顔で私たち参拝者を迎えて下さる福禄寿様。
福徳、健康のご利益をもたらしてくれます。
日本橋七福神の福禄寿様としても慕われています。
小網神社のお守り・おみくじ
小網神社は、お守りも大人気です。
この日、私は健守を授与しました。
絵馬、お朱印帳です。
福禄寿様、弁財天様、小網神社の龍にちなんだ絵馬、今年の絵馬、いろいろありますね。
人気のおみくじは、まゆ玉みくじ。
まゆ玉みくじに使われているのは、本物の繭の糸。
「神様とのご縁が細く長く結ばれますように」という願いを込めて、1の糸で繭をつむいでくださっているそうです。
みみずくにちなんだ開運みくじです。
11月28日に行われるどぶろく祭では、「下町のみみずく」という縁起物が授与できます。
金運みくじ。
金運みくじをひいたら、縁起物の打ち出の小槌が入っていました。
小網神社・まとめ
私自身、この小網神社を大変崇拝しています。
初めての参拝から今日まで、身に降りかかったトラブルも大事にならず最小限の影響でとどまり、平穏な日々を過ごせています。
参拝するたびにスピリチュアルな力を頂き、ご利益の偉大さを感じる場所です。
小網神社
東京都中央区日本橋小網町16-23
